前回は複線のパターンダイヤ設定を行いましたが、
今回はその続きで車庫への回送のやり方を紹介します。
前回と打って変わって難易度が上がり、更に少し面倒ですがご了承ください。
車庫の必要性
ゲーム内では「列車の整備と保管を行い、老朽化を遅らせる」ことが目的。
ただし、車両の老朽化が始まるのは8年~10年以上運行させた場合。
シナリオクリアが目的の場合、無理に車庫を使う必要はないかもしれません。
筆者はなるべく車庫回送を行いますが、これは夜間に貨物列車を運行するため。
具体的なやりかたは
こちらの記事も参考。
実は夜間に運行させる方法も問題があるのですが、今回の記事の趣旨から外れるため割愛。
要するに、車庫を使うダイヤはほとんど
趣味の領域です。
車庫の建設位置
車庫の建設位置は、主に終着駅の先か本線から枝分かれした先に建設します。
1.終着駅の先に建設した場合
普段は本線北向きに進行、回送時のみ南向きに進行するように設定。
ダイヤ設定は比較的簡単ですが、路線が長いと始発列車が遅くなる駅が出来たり、終電を早くしないと回送が間に合わないことがあります。
今回は終着駅である志賀駅の先に建設。
2.本線から枝分かれした先に建設した場合
本線から車庫へ向かう線路(
側線・入出区線)を引き、普段は分岐せず回送時のみ側線に分岐。
始発や終電を調整しやすいのがメリットですが、ダイヤ設定が少し面倒。
車庫の位置は路線の中央付近に建設すると効率がよくなります。
今回は吉林駅から分岐した先に建設。
車庫の建設地ですが、なるべく広い平地がある場所が理想的。
将来拡張することを考えれば、7マス×6本分確保したいところ。
また、長距離路線や高頻度運転を行う場合は6本程度では足りないこともあります。
その場合、一ヶ所にまとめず複数個所に車庫を建設するといいです。
入出庫ダイヤ設定-終着駅の先編
まずは基本パターンのダイヤを作成。これは前回作成しました。
線路上にある列車を撤去して、ここから1本ずつダイヤを設定・投入していきます。
志賀駅から車両基地に向けて列車を配置。
入庫先の番線を指定。
進行設定を
北向き、発車条件を
5:30に設定。
5:30に車庫を出た列車は5:37に志賀駅に到着、そのまま6:00に発車。
そのまま往復4時間かけて、志若線を運行していきます。
出庫設定が完了したため、次は車庫へ戻る入庫設定を行います。
まず最初に、営業を終了して回送に入る時刻を設定します。
6:00始発、往復4時間なので10:00、14:00、18:00、22:00に志賀駅に戻ってきます。
営業終了設定は計算で出すこともできますが、
実際に時間を流して志賀駅に戻ってくる時刻を測ることもできます。
サイクルが80分や90分など、計算が面倒な場合はこちらの方が設定しやすいです。
22:00に回送に入った列車は車庫へ向かい、翌朝5:30になるまで待機。
このとき、営業時と回送時で運行設定が異なるため、もし上手くいかない場合は再調整。
調整が済んだら、最初に列車を配置したときと同じ方法で車庫へ向かわせます。
とりあえず同じ車庫に2編成以上入らなければ問題ないです。
設定が完了して、問題なく運行できることを確認したら
わかりやすいように列車名を入力します。
私の場合、路線名-系統名に加えて
車庫と
時刻を示す数字を入力しています。
車庫を書いておくことで、撤去した列車を再設置するときにどこにおけばいいかわかりやすくなります。
時刻は終着駅などの発車時刻を表記。
この数字を書いておくことで、同じ時刻に列車が発車したり、運行間隔があくことを防げます。
今回は往復4時間・1時間間隔なので、
5・6・7・8時に志賀駅を発車すればどの時間帯も0分に発車することになります。
先程の列車を複写。
発車時刻・営業開始時刻・営業終了時刻を1時間ずつ前倒し。
志賀駅を5時に出発するため、志若線-普通(
志)-
5と命名。
このままコピペしていってもいいのですが……。
志若線-普通(
志)-
5が若月駅へ行って折り返し、久保駅に着くのが
8:20。
始発が8時台というのはちょっと遅すぎます。
更に1時間前倒しして7:20久保駅発を設定するためには3:30に出庫する必要があり、今度は早すぎる。
これでは6時台の列車を設定するのは無理。
と、このように終着駅の先に車庫を建設すると、始発や終電の設定が難しくなります。
もっとも、始発列車についてはもう片方の終着駅(若月駅)にも車庫を建設すれば解決するのですが。
入出庫ダイヤ設定-枝分かれした先編
基本的な設定は同じです。
ただし、入出区線が短いため、吉林駅に列車を設置して回送で入庫する必要があり。
現在の時刻が2:00。
一時的に0:00~4:00まで回送時間にしておきます。
今回は車庫を出た後に画面左側、若月駅方面へ運行することにします。
このとき、他の列車の時刻設定を確認したところ、毎時2分に吉林駅を発車する模様。
なので、発車時刻がそれに近くなるよう、4:45に出庫するように設定。
また、このとき吉林駅の運行設定を
西向きにしないと本線を逆走してしまうので注意。
とりあえず、問題なく出庫してそのまま運行したことを確認。
吉林車庫始発で志賀駅到着が
8:00なので、志若線-普通(
吉)-
8と命名。
出庫設定が完了したので、入庫時刻も設定。
21:02に吉林駅に戻ってきますが、ここで運転打ち切りにするにしては早い。
その後、若月駅で折り返して吉林駅に戻ってくるのが
22:53。
ここまで運行させることにしましょう。
営業時間帯は
5:00~
22:50に設定。
中途半端な気がしますが、こうするしかない。
吉林駅・回送時のみ西向きにして、車庫へ向かうようポイント設定して設定完了。
ラスト。吉林車庫から志賀駅方向に向かい、7時に志賀駅を発車する列車を設定。
吉林駅・志賀方面の発車時刻が毎時53分なので、それに間に合うよう
5:35に出庫。
一時的に本線を逆走していますが、出庫程度なら問題にならないはず。
列車名も志若線-普通(
吉)-
7と命名。
最後に、この列車は23:53に吉林駅に戻ってくるため、
0時から5時くらいまで回送設定にして完了。
おつかれさまでした。
こうして解説してみると結構面倒に思えますが、実際にはコピペして時間を調整するだけなのでそこまで難しくはないです。
ただ、入庫する番線を変更しないと、同じ場所に複数の編成が入ってしまい運行停止してしまうため、こっちの方が面倒かも……。
列車名について
終着駅に車庫を建設した場合はともかく、途中に車庫を建てた場合は
異なる方向に始発が発車することになります。
その場合、コピペをしやすくするために方向や矢印を付けるとわかりやすいです。
隣町車庫のススメ
ちなみに、
線路は隣町まで接続することができます。
また、
隣町には何編成でも列車を止めることが出来ます。
隣町に列車を止めても車両老朽化を遅らせることはできませんが、運行時刻調整はしやすいです。
というか
入出庫とか面倒だから、
夜間はなるべく隣町に回送しましょう。