A列車で行こう3D・PCで都市を発展させるために重要なシステム、それが産業比率。
闇雲にマンションを建てても人口は伸びず、
それよりも他の比率を上げて需要を作り出した方が発展しやすい。
なかなか絶妙なシステムだと思います。
ですが、その産業比率について正しく理解できているか?
今回は、産業比率に関する実験を行いました。
産業比率の計算方法
基本的に産業比率は、地域内にある建物や構築物の建物価格を基準に計算しているみたいです。
以下、産業比率の計算に使う産業毎の数値を
点数と呼ぶことにします。
この点数計算には建物の稼働率は関係ないらしく、稼働率0%の建物でもきちんと加算されます。
特に住宅比率については、稼働率を上げることで人口を増えることもあります(
参考)。
産業比率は、一番点数の高い産業の点数を100%として、点数に比例して比率が決まります。
仕様上、産業比率が100%を超えることはなく、それ以上は建設すればするほど他の産業の比率が下がります。
ただし、一番点数の高い産業の点数が一定値を下回った、一番高い産業比率が100%を下回る場合があります。
以下、この一定値の点数を
100点として計算します。
実験方法
コンストラクションモードにて、1992年スタート。
各種建物・施設を建設して、産業比率を調べる。
問題はどうやって産業比率を調べるか。
都市情報のレーダーグラフや折れ線グラフは、目盛が適当で実験に使うには使いにくい。
もちろん、画面をキャプチャしてpx単位の長さを計測してもいいのですが……。
コンストラクションモードだから出来る、ある機能を使うことにしました。
その方法ですが、クリア条件に「○○比率XX%以上」「○○比率XX%以下」を設定する。
ゲーム開始時に既に達成している条件は
赤字で表示されます。
そして、「以上」「以下」には数値そのものが含まれるため、
両方が赤く表示されているなら○○比率はXX%ちょうどということになります。
この性質を利用して、比率がちょうどになる条件を調べてみました。
実験結果
実験1-工業比率
資材工場(10億円)を建設。
その結果、工業比率10%以上・工業比率10%以下を同時に満たした。
産業比率1点=1億円ということなのだろうか?
実験2-住宅比率
マンションE(10億円)を建設。
住宅比率10%以下だが、10%以上は満たしていない。
もう少しマンションを増やしてみます。
マンションEをもう1つ建設したところ、住宅比率10%ちょうどになった。
どうやら、産業比率1点の価値は属性によって異なるようです。
とりあえず、
住宅1点=2億円と仮定。
ちなみに、この時点での人口は30人。
ただし、マンションの稼働率はそれぞれ10%・20%。
仮に両者ともに稼働率が100%になれば、人口は200人になる。
マンションについては
住宅1点=20人ということになる。
この点数ですが、一戸建ての方が比率は上がりにくいようです。
例えば配置物編集の一番上にある一戸建ての場合、700個設置して比率が10%ちょうどになりました。
このとき人口は2800人なので、
住宅1点=280人。
マンションを建てるよりは、一戸建てやアパートなどの低層住宅の方が人口は増えやすいようです。
700軒の家を消すのは面倒なので、ここで一度仕切り直し。
実験3-商業比率
中層ビルA(10億円)を2個設置したところ、商業比率が10%ちょうどになりました。
商業1点=2億円。
実験4-運輸比率
線路8km(80マス・8億円)で10%ちょうど。
このことから、
運輸1点=8000万円かと思いましたが……。
地下鉄8マス(8億円)を敷設したものの、運輸比率は10%以下。
本来なら、これで10点分のはずですが、まだ足りないらしい。
地下鉄を延伸して、80マス(80億円)でやっと10%になりました。
つまり、地下鉄については
運輸1点=8億円……?
その後実験したところ、高架線のみ8kmで10%ちょうどになったことを確認しましたが、
上り・下りスロープは1箇所につき200m分の扱いとなる模様。
建物については、地上線路8km + 地上駅B(建物6億円・構築物1500万円)で20%。
ホーム長を変えても20%のままだったため、たぶん
構築物は関係ない。
むしろ
運輸1点=建物価格6000万円をベースに、
運輸1点=鉄道8kmを加算した方が正確かも。
ちなみに、道路についても8km(80マス・8億円)で10%ちょうどなので、
運輸1点=鉄道8kmであることを確認。
この状態で路面軌道を敷設しても10%ちょうどのままだったので、
路面軌道は対象外のようです。
また、産業比率はマップ内のみが対象になるため、
外部接続は対象外となります。
その後、娯楽比率についても検証したのですが、どう調整しても比率がピッタリにならなかったため断念。
農業・林業比率は面倒なので割愛。
実験5-公共比率
今回の実験で、一番意外だったのがこれ。
公園D(8000万円)とグラウンド(1.2億円)を建てたところ、比率が10%ちょうどになりました。
つまり、
公共1点=2000万円。これはすごい!
一番建設費の高い寺院を建てまくれば……!
そう思って実験したものの、寺院(12億円)×5で60%。
公共1点=1億円と、工場と大差ない数値。
……なんというか、嫌な予感がします。
住宅比率がマンションと一戸建てで違うように、建物毎に比率が違う可能性があります。
実験したところ、灯台(8000万円)×4で10%だったため、灯台は
公共1点=3200万円。
並木道・街路樹(500万円)×20で10%で
公共1点=1000万円。
建物毎に実験する必要……あるのでしょうかね……。
NPCの建物についても実験しました。
学校が2個で10%、役所・病院・卸売市場が1個で10%。
公共施設も頼りになるものの、自力で建設できないのが辛い。
まとめ
工業比率 |
1億円/点 |
|
商業比率 |
2億円/点 |
|
住宅比率 |
2億円/点 |
20~300人/点
一戸建ての方が人口は増えやすい |
運輸比率 |
6000万円/点(建物)
8km/点(道路・線路) |
ホーム等の構築物は対象外
坂道は1箇所につき0.2km相当 |
公共比率 |
1000万円/点(並木道・街路樹)
2000万円/点(公園系)
3200万円/点(灯台)
1億円/点(宗教関連) |
種類によってばらつきが大きい。
他産業の建物も差があると思われる |
※1992年の物価基準
資材工場A(10億円)と比較して各自調整すること
※建物毎に効果が異なる可能性アリ、要検証
こうしてみると、駅ビルが強い理由がわかります。
特に駅ビルCは50億円で
83点相当。
ただし、マンションだと1667人で吸い尽くす為、出来れば駅の発展対象外の地域にバスを運行させて一戸建てを狙いたい。
地下鉄も省スペースで建物価格が高い(地下鉄Cで23点)ですが、線路の方は建設費の割に比率が上がりにくいのがネック。
工業比率もなかなか優秀。
特に火力発電は3x3というサイズで
800点は魅力。
ただし、黒字化が難しいのがネックか。
建物によって効果にばらつきがあるものの
公共比率もそれなりに有能。
利益こそ出ないものの、寄付金扱いになり法人税の節税になります。
価格辺りの効果が高いのは並木道・街路樹ですが、1マスあたりの効果だと寺院が強い。
すると、景観整備のための並木道は、実は公共比率を上げるのに有効だった、と……。
1. 無題
私は後から追いつき追い越すものほど高額が要求される仕様だと思ってました、
1000億の工場建ててから1000億のビル建てても商業が工業に追いつけない・・・という風に